柏駅での街頭演説。   青山繁晴さん6月28日

政治というのは税金の制度を決めたり、子供の教育の在り方を決めたり、現実の生きている僕たちの生活を決めるものです。

でも同時に本当はもう一つ大きな役割がありますが、その中で一番大きな役割というのは、私たちが普段つい忘れてしまう、取り残されたことをもう一度考えさせ、僕たちに税金を使ってもいいですか。と呼びかけて、そして、忘れかけていたことをもう一度思い出すことが、子供たちの本当の教育になるという役割もあると思います。

それは一番大きなものは前の戦争のことです。僕も皆さんも、日本は悪いことをしたんだ。日本兵は悪いことをした人達だと教わってきましたが、本当は日本兵と呼ばれる人たちのほとんどが職業軍人、プロの兵隊さんではなくて、今ここに集まったような私たちと同じような普通のサラリーマン、学校の先生、区役所の職員、雑貨屋のご主人だったのです。そういう働く普通の人達だ合ったのです。

その人達のことをまとめて日本兵と呼んでいますけど、

それを考え直してくれたのが今からちょうど10年くらい前にアメリカのクリントイーストウッドという映画監督が作った映画です。

この東京都の南の方に行けば小笠原諸島というのがあります。

こないだ漁民の方が40年かけて育てたサンゴを中国にすべて盗られてしまって、改めて小笠原諸島があるというのを私たち都心に住んでいる、あるいは首都圏の人が意識したと思うのですけど、

この小笠原諸島は世界自然遺産です。その中の一つの島だけが、世界自然遺産の中から省かれているのです。

なぜ省かれているかというと、その島が立ち入り禁止だからです。

その立ち入り禁止の島というのが硫黄島です。

正確に言うとこの柏を含めた首都圏の一部の東京都小笠原村硫黄島なんですが、立ち入り禁止で誰も入れないということで世界自然遺産から省かれてしまっているのです。

 

その立ち入り禁止の理由を私たちの大切な自衛隊や防衛省が今まではっきり説明せずに、もし聞かれれば、火山の島だから立ち入り禁止と言ってきたのです。

富士山とつながる火山がある島なのです。しかしそれだったら例えば目の前で桜島が噴火している鹿児島も立ち入り禁止ですよね。

富士山のふもとの富士宮市も立ち入り禁止ですよね。本当は立ち入り禁止になっている理由が違うのです。

防衛相自衛隊の名誉を守りながら申し上げますが)本当は国民に知られたくないことがあるのです。

それは私たちの自衛隊が毎日使っている滑走路。毎日重たい飛行機が降りる滑走路の下にも、たった71年前に私たちのために戦って亡くなった方々が取り残されたままなのです。

自衛隊の飛行機が硫黄島の滑走路に降りると、踏みつけにするようになんと71年の間、私たちのために戦ってくださった方の上を

踏みつけにして来たのです。米軍機も自衛隊機も。

この硫黄島の戦いは1945年2月3月でした。広島に長崎に原爆が落とされて日本が負ける半年前です。

この時硫黄島は日本の歴史で初めて外国に侵されました。それまで逆に言うと侵されたことがない、世界の例外の国が硫黄島だったのです。

この硫黄島を守るために戦ったのは2万1千人の今で言う日本兵の人々ですが、そのうち職業軍人はたったの千人。

2万人は私たちと同じサラリーマン、学校の先生、役場の職員、そういう普通の人々だったのです。

2万1千人のうち2万人が殺されたのに、

実は僕は最初にこの島のことを考えたときには1万8千人が、つまりはほとんどの人が島に取り残されたままでした。

島に取り残されて60年です。そしていま現在、71年経った今も1万1千人から2千人の人がどこにも帰れないまま島に閉じ込められているのです。

こういう方々はフィリピンにもアッツ島にもたくさんいらっしゃいますが全部外国です。

外国から私たちの先輩のご遺骨を取り返すのは大変ですけど、

唯一硫黄島だけは日本の島なのです。なのにどうして故郷に返さないかと言うと、日本兵は悪者だったと。

そういう風に我々が教え込まれ、私たちがそれを信じていたからです。

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